ベトナム

「伊藤忠商事」が国営繊維企業「VINATEX」と提携強化。期待されるその効果とは?


≪地元メディアの反応≫

日本を代表する巨大総合商社「伊藤忠商事」とベトナム国営繊維企業グループ「VINATEX(ビナテックス):Vietnam National Textile and Garment Group」は、ベトナム国内の染色及び服地生産にかかわる事業支援について基本合意に達し、業務提携契約を締結した。

 

ベトナム 海外進出

 

1995年に設立された「VINATEX」はベトナム最大の繊維企業グループだ。グループ売上高は約19億米ドル(約2,300億円)で、繊維業界の川上から川下にわたる関連会社は83社に及び、約12万人の従業員を擁する。

 

伊藤忠は、子会社である「ITOCHU Textile Prominent (ASIA)Ltd.」を通じてVINATEXの株式の5%を900万米ドルを超える金額で購入することを決定、契約成立で提携関係をさらに進めることとなった。

 

株主として、また1990年代からの長期にわたるビジネスパートナーとして、伊藤忠はVINATEXの関連会社との合同プロジェクトを主導することになる。伊藤忠はFTA等の関税メリットを活用した新規ビジネスの創出など様々なシナジー効果が期待されるとしている。

 

伊藤忠は現在ベトナムで約100社の繊維・衣料関連業者と取引があり、素材からファッショナブルな婦人服まで多様な製品を日本や欧米諸国で販売しているが、今後はVINATEX傘下のベトナム国内の優良縫製拠点と伊藤忠グループの持つグローバルネットワークを最大限に活用しながら、欧米および日本・中国を含むアジア地域などへの繊維製品の販売強化を進める。

 

VINATEXは今回の契約成立、両社の提携関係を決定的にする分岐点として歓迎している。また、ベトナム中央部に位置する傘下の染色工場を活用し、さらにベトナム染色業界の人材育成の機会を提供する計画のようだ。

 

伊藤忠商事は、繊維製品のアジア地域に於ける生産基盤の強化を図っており、中国に次ぐ生産地として注目を集めるベトナムを最重要拠点の一つと位置づけている。今回の契約で生産拡大の中心となるNghe An県とQuang Binh県では、今後5年間で6,000万米ドルの売上が生まれ、数千の雇用が創出されると期待されている。

 

両社の提携強化は我々ベトナム全体の繊維産業にとっても、先進技術を浸透させ、品質向上によって競争力を高める良い機会となるだろう。

 

SOURCEViet Nam Newstrans by shimamori 」)

 

現地メディアの反応———————————————————————–

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