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ベトナム
イオン、ベトナムのスーパーマーケット・チェーンと提携
≪地元メディアの反応≫
日本の巨大小売企業「イオン」は1月27日、ベトナムの二つのスーパーマーケット・チェーン「Fivimart」、「Citimart」と資本・業務提携することを公式に発表した。昨年10月ベトナムの小売業者との提携の意向を明らかにしていたが、「Fivimart」運営会社の株式の30%、「Citimart」運営会社の株式の49%を取得し、中間所得層が拡大し成長を続けるベトナム市場での事業加速を図る。
イオンは「ベトナムは大きな市場であり、地元企業との協力なしに事業を成功させるのは困難」として、ベトナムで最も大きな市場であるハノイ市とホーチミン市でそれぞれ20店舗以上を展開するスーパーマーケット・チェーンである両社との提携を決めた。
イオンは自社の「トップバリュー(Top Value)」ブランドの商品を両社に提供するとともに、両社の協力を得てベトナム向け新商品の開発と販売ネットワークの拡大を目指す。イオンはベトナム国内に200店舗のチェーン展開と年間売上高1,000億円(約8億4,800米ドル)を目標としている。
「Fivimart」チェーンを運営するのは首都ハノイに本社を置く「Nhat Nam JSC」社で、同社の2013年売上高は54億円。現在はハノイ市に20店舗を展開しているが、2020年までに国内各地に20店舗をオープンし、年率で30~50%の売上増実現を目指している。
「Citimart」は既に昨年11月、店名を「Aeon Citimart」に変更している。南部最大の都市ホーチミン市を中心に同チェーン27店舗を運営する「Dong Hung Integration and Development Co.,Ltd.」社は、2013年売上高は57億円、2025年までに全国規模で500店舗体制とする目標を立てている。
イオンは過去30年間に利益の約30%をASEAN市場に投資してきた。2014年1月にはホーチミン市にベトナムで最大級のショッピングモール(写真)を、11月にはビンズオン省に2号店をオープンしている。今秋にはハノイ市で3号店オープンを予定している。
南北2大都市にそれぞれ強い地盤を持ち、地域のニーズを熟知する地元チェーンとの提携は「アジアシフト」を掲げるイオンにとって、自社の「トップバリュー」ブランドをベトナム市場に浸透させるためのビッグチャンスとなる。
(SOURCE:Viet Nam News「trans by shimamori 」)