ベトナム

日本料理ブームが到来!ベトナム人にも好評


≪地元メディアの反応≫
昨年ベトナムホーチミンの中心部にオープンした「トーキョー・タウン」(Tokyo Town)は、2階建て250坪の広々としたスペースに、寿司、焼鳥、お好み焼き、うどん、ラーメンなど9つの店を集めた屋台村である。日本の外食業界関係者15人で共同出資し、ホーチミンの中でも交通量の多い通りに面していて350席の大型店となっている。
ベトナム 海外進出この屋台村の特徴は、ターゲットを在ベトナムの日本人ではなく、現地ベトナム人に設定しているところにある。中でも急速に増えている年間所得5,000~35,000ドル(約50万~350万円)の中間層に照準を合わせている。「ホーチミン市内のほかの和食店より3割ほど安い価格設定で、一般的なベトナム人でも気軽に来店しやすくしています」と、出資者の一人が語っており、現状来店客の8割はベトナム人という状況だ。

夜になると家族連れや帰宅前の会社員、カップルたちで賑やかさを増す屋台村。一番人気は「寿司」で、寿司と刺身が全売上の3割を占めるそうだ。次いで焼鳥、お好み焼きやたこ焼きも人気がある。味つけはベトナム人の好みに合わせて、甘さ、辛さ、酸っぱさを感じられるよう料理ごとに調整している。

屋台村の内装を手がけたのは「ドリカムアジア」。ホーチミンを拠点に活動する日系の内装&設計デザイン会社である。「トーキョー・タウン」のような店に行く中間層は、2010年にはベトナムの所得人口の26%を占めていたが、2020年には約50%に増加する見込みで、この層を取り込むことが成功の秘訣とも言える。現地で日本食のファンを増やすためには、なじみやすい味で入りやすい店づくりが求められている。

また一方で、海外進出を果たした日本企業の増加により、接待や商談の場として日本食店を活用するニーズも高まっている。ベトナムでは間仕切を置くだけの店が多く、会話が筒抜けということが多かった。これを受けて近年は完全個室付店舗も増えてきている状況だ。中価格帯の店、高価格帯の店がそれぞれ個性を打ち出して、ベトナムで繁盛、賑わいを見せ始めている。(VietNamNet)


			
		

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