アメリカ

株式会社ファーストリテイリングがアメリカ大手Jクルーを買収、海外事業の拡大を目指す


≪地元メディアの反応≫

「ユニクロ」を展開する株式会社ファーストリテイリング(本社:山口)が、同業の米大手Jクルー・グループ(以下:Jクルー)を買収する方向で協議していると発表した。衣料品で世界首位を目指すファーストリテイリング2020年に売上高5兆円が目標で、実現すれば目標に向け大きな前進となる。

 

アメリカ 進出

 

今、ファーストリテイリングが注力しているのが海外事業の拡大だ。すでに中国・香港・台湾など中華圏では海外512店舗中、6割にあたる312店をオープンさせ、ユニクロブランドの知名度は十分に高まっている。だが、アジアでの好調ぶりに反して苦戦しているのが米国市場である。

 

そこで、今年は買収して傘下に収めている米高級婦人服のセオリーとともにニューヨークに「R&D(研究・開発)センター」を設立する計画だというが、商品力を高めて米国での地位を強固にするためのさらなるM&Aにも余念がない。

 

2011年にニューヨーク5番街に旗艦店を出した米国では売上高1兆円を目指しており、1月にはユニクロの海外事業などを担当する外国人執行役員4人の採用を発表した。柳井正会長兼社長は昨年、米国での店舗展開を加速し、昨年11月末現在で17あるユニクロの店舗数を「数年内」に100店舗まで増やす計画だと発表した。

 

ジャパンインベストの大和樹彦副調査部長は、ユニクロが「米国で展開する場合、認知されているブランドと一緒だと展開しやすい」といい、戦略の一例としてユニクロ店舗とJクルー店舗を併設すれば、集客力を高めることが可能だと語った。また、Jクルーは米国のほかカナダや英国で400店舗以上を展開している。

 

ファーストリテイリングとしては、橋頭堡を築いたアメリカでこれから一気に拡販させるためには、現地の有名ブランドと一緒になった新たなプラットフォームづくりが欠かせないと判断したのだろう。その第一歩としてJクルーの買収の行方が気になるところだ。

SOURCEGLOBAL TIMES trans by KIKU」)


			
		

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