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図研がシリコンバレーに新拠点を設立、更なる飛躍を目指す


 ≪地元メディアの反応≫

図研は1976年に設立され、日本の横浜に本社を構えるEDAベンダーだ。また、ヨーロッパ本部として、ドイツのミュンヘン、そして、北アメリカ本部として、マサチューセッツ州のウェストフォードに拠点を構えている。驚くことにアジア太平洋地域とヨーロッパでは非常に有名であるが、アメリカではあまり知られていない。実は、同社は北米以外では、企業レベルPCB /システム設計と検証ソフトウェアにおいて第1位の実績を誇っている。
アメリカ ニュースメディアもし、私がアメリカ人の友人に、どの EDAベンダーがPCB /システム設計と検証ソフトウェアを企業レベルで提供しているかと尋ねたら、99 %の友人は「もちろんケイデンスとメンター。」と答えることは間違いない。しかし、 私は図研という企業のことが気になっている。

図研は、2011年から2012年の間に、北米で25%成長した。ここ10年間で、軍事や航空宇宙市場などの特定の分野では、図研の存在が着実に知られるようになってきており、同社が北米での実績や知名度を上げるため、今後3年間、米国を拠点とする事業に5000万ドル投資すると発表したことも納得がいくだろう。新イノベーション(R&D)センターをシリコンバレーに設立すると共に、北米のコミュニティへの参加を積極的に行う予定である。技術論文を作成し、会議で発表する。そして、新しいパートナーシッププログラムを構築していくことで知名度を上げる狙いである。

もう1つ注目すべきポイントは、ユーザーエクスペリエンスである。PCB専門家によると、「彼らはツールの不満を言うのが好きである。そして、図研のユーザーは非常に熱狂的であるようだ。図研のユーザグループミーティングを見ていると、アタリのユーザグループミーティングを思い起こさせる。」

9月にシリコンバレーで設立される図研の新イノベーションセンターのオープンが非常に待ち遠しい。図研が北米で地位を確立する日も遠くはなさそうだ。(EE Times)


			
		

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