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ソフトバンクがスプリントを買収、アメリカの通信業界に革命を起こせるか


 ≪地元メディアの反応≫

日本の大手通信会社ソフトバンク株式会社は、株主の承認を得て、巨額の資金でスプリント・ネクステル株式会社を買収する計画を立てているようだ。これにより、アメリカで加入者数第3位のベライゾン・ワイヤレス株式会社とAT&T株式会社に迎え撃つ準備が整った状態となる。
アメリカ ニュースメディアソフトバンクは、216億ドルでスプリントの持株を取得し、より多くのユーザーを獲得するため、アメリカ全土で高速4G LTEサービスを普及させる予定とのことだ。そして、スプリントは、株主総会で約98%の賛成を得ているが、この買収が成立すると、ソフトバンクは約78%の株式を取得することになる。

産業アナリストJeff Kagan氏は「これはスプリントが、まさに必要としているものだ。現在、スプリントは、AT&Tとベライゾンから遥かに遅れをとっており、早急に立て直さなければならない。ソフトバンクの投資により、スプリントは競合に立ち向かうことが出来る。また、ソフトバンクは、通信業界の経済モデルを変えようとしており、これからの数年で、この業界がどのように変化していくか、非常に興味深い。今までとは違うスプリントに、生まれ変わることを望む。」と述べた。

また、スプリントの最高経営責任者Dan Hesse氏は「今回、ソフトバンクとの取引により、スプリントの長期的価値と競争地位をさらに高めることが出来る。」と述べた。

顧客は、価格やワイヤレスについて、あまり期待すべきではないかもしれないが、東京に本社があるソフトバンクは、アメリカの携帯市場に激震を与えるため、すでにラストスパートをかけているという。

ただし、まずはスプリントとソフトバンクの取引は連邦通信委員会の審査を通過しなければならない。審査が通れば、来月初めに取引を成立させたいと希望している。

ソフトバンクとスプリントがタッグを組むことで、アメリカ通信事業に多大な影響を与えることになるだろう。(LA Times)


			
		

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