アメリカ

投資の勢いを増す米国メタノール市場に日本の三井物産が参入


 ≪地元メディアの反応≫

三井物産株式会社(以下:三井物産)と米国化学品大手のCelanese Corporation(以下:セラニーズ社)は8億ドルを投じ、Clear Lake地区にメタノールを製造する化学プラントを建設するという。

三井物産は日本の大手総合商社であり、特に鉄鉱石や原油などに力を注いでいる。今回の発表によって正式にテキサス州ヒューストン地域での投資を開始する。

今回、三井物産はセラニーズ社の持つ主力工場の敷地内に化学プラントを建設するため、合弁契約を締結させた。
アメリカ ニュースメディア本社をダラスに置くセラニーズ社は、既に昨年5億ドルを投じてClear Lake地区にメタノールの生産設備を新設したことを明らかにした。これもセラニーズ社の施設拡大計画の一部分である。

現在、セラニーズ社は三井物産と共同で、化学プラント設立に8億ドルを投じることを発表している。その内、セラニーズ社の投資額は3億ドルを予定しているという。

新しい化学プラントは2013年中に建設完了予定であり、運用を始めれば年間130万トンのメタノールを製造することになるという。
メタノールは自動車部品や医薬品、燃料などに幅広く使われている。今後、更に需要は拡大する見通しであり、三井物産は我々のそのニーズに応えてくれるであろう。

三井物産はセラニーズ社との施設拡大の計画以外でも米国で新しい動きを行なってゆく考えだ。三井物産は石油類の精製・販売などを行っている日本企業、出光興産株式会社(以下:出光興産)と合弁会社を運営しており、その出光興産は米国でアルファオレフィンの製造販売事業の建設を検討しているようだ。
ヒューストン・ビジネス・ジャーナルは「三井物産などの海外企業は、低価格のシェールオイルガスを利用するため米国への投資をこぞって行なっている。」と報道した。
米国企業の多くは一年ほど前から投資を行なっているが、シェールオイルの埋蔵量が十分にあることが分かったことで、海外企業からの投資は勢いを増したようだ。

産業の基礎原料として近年、注目されているメタノールの製造は、米国の産業界にも大きな貢献を果たしてくれることとなるだろう。(Houston Business Journal)


			
		

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