アメリカ

ニューヨークの日系ホテルで全室ウォシュレット導入


≪地元メディアの反応≫
アメリカ、ニューヨークにあるThe Kitano New York.(以下:北野ホテル)は、贅沢的なウォシュレットを客室に取り付けることで競合ホテルとの差をつけたいと語る。

2013年3月末、この日系ホテルは149の客室全てに、日本のトイレメーカーであるTOTO株式会社(以下:TOTO)のウォシュレット付き便器を取り付けた。この便器は5種類の温水ウォシュレット・温風乾燥システム・自動加熱便座・自動消臭機能とワイヤレスリモートコントロール機能などを備えており、希望小売価格は約1,501ドルである。
今回設置された製品のメーカーであるTOTOは「ウォシュレット便器によって快適さと最大限の衛生環境をもたらすことができるであろう。」と述べている。
アメリカ ニュースメディア北野ホテルはマンハッタンの中心部に位置する機能的なホテルで、価格は1部屋299ドルからである。
北野ホテルは「すべてのホテルがこのトイレを設置すべきである。TOTOのトイレによって圧倒的な清潔感をもたらすことができるだろう。」と語る。

既に数年前、北野ホテルはスイートルームにウォシュレットを取り付けている。
彼らが最近になって全客室にウォシュレットを設置することを決めた理由は、日本からのホテル利用者が多くなったためである。
「日本人のお客様はウォシュレットを取り付けることを望んでいる。日本人にはくつろぎを提供し、またアメリカ人にとっては小さなサプライズになるであろう。」と北野ホテルは述べた。

アメリカ全土でもいくつかのホテルが客室にウォシュレットを設置しているという。
もしウォシュレットを試してみたいのであれば、TOTOのウェブサイトから設置リストを見ることができる。

ビジネス書などの著者として知られるScott McKain氏は、一度だけ妻とホテルでウォシュレットを試してみたことがあるという。
「私たちはウォシュレットに向き合って笑った。それは今まで見た中で一番おかしな物だと誓えるだろう。なぜこういった奇妙な物を欲しがるのかが分からなかった。でも使った後、私たちは費用を調べ、自宅への設置を検討し始めた。」と述べた。

オクラホマ州アイットモンドのインストールエンジニアであるDavid Hall氏は日本で働いた時、ウォシュレットを使ったことがあるという。
彼は「便座が暖かいので寒くないし、いつも正しい位置を洗い流してくれるので、常に清潔な感じがする。」と言う。

一方で、ダラスのヘルスケアシステムの顧問であるTodd Sifer氏は、一年で45週間以上ホテルに泊まることがあるというが、ウォシュレットには興味を持っていない。
「私はホテルのような公共施設でウォシュレットを使うことができない。前の客様が使用した後、十分に清掃されているとは思えない。」と指摘した。

それに対し、北野ホテルは「ウォシュレットには自動洗浄システムが備わっており、ホテルスタッフも定期的な清掃を行っている。日本人は衛生に厳しい目を持っているため、清掃は特に気をつけている。」と言う。
また「実際、多くのアメリカ人もウォシュレットが好きである。ただ、同時にウォシュレットは何とも奇妙なものであるのも確かだ。」と北野ホテルは語った。

ウォシュレットは日本で大変よく普及している製品である。しかし、アメリカではまだ広まっておらず、北野ホテルのようなホテルが全部屋にウォシュレットを設置するのは大変珍しく、また贅沢すぎると言えるだろう。
現在、その価格と設置費用が高すぎることが懸念点であるが、アメリカでもウォシュレットが普及してゆく時代が来るかもしれない。(USA TODAY)


			
		

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