アメリカ

デュポン社がクラレにVA事業関連の売却を発表


≪地元メディアの反応≫
アメリカにある世界規模第3位の化学事業会社E.I. du Pont de Nemours and Comapny(以下:デュポン社)が5億4,300万ドル(約560億円)で日本に拠点を置く株式会社クラレにビニルアセテート関連事業(以下:VA関連事業)の売却を発表。事業内容は建築、自動車産業で使用される安全ガラス製造などを行っている
アメリカ 海外進出デュポン社は、テキサス州、ノースカロライナ州、ウェストバージニア州、欧州、アジアに生産拠点を持ち、従業員数は約600人で2012年の売上高は5億ドル(約520億円)。現在、所管当局の承認申請中で、2014年前半には完了する予定という。

東京に本社を置くクラレは合成レーヨンの商業化を目的として1962年に設立された。第2次世界大戦後、日本で初めて合繊繊維の製造に成功、化学合成繊維業界における先駆者となった。クラレビニルアセテートカンパニー社長村上敬司氏は「デュポン社で長年培われてきた優秀な人材や技術、研究開発、製造及び販売ネットワークなどがクラレの継続的な事業拡大において有益であると判断した。」と説明。

デュポン社側にとってもVA関連事業を更に発展させていくためには今回の売却が必要であるとの結論に至ったとのこと。クラレの世界シェアは中国を除いて35%、今回の買収によりVA関連事業において地位を確固たるものに出来るかが焦点となりそうだ。(delawareonline)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto