タイ

中古ブランド品チェーン「大黒屋」、来年バンコクに海外第1号店オープンを決定、海外進出路線の試金石に


≪地元メディアの反応≫

日本最大の中古ブランド品買取販売店チェーン「Daikokuya,Inc.(大黒屋)」が我が国に海外初の店舗をオープンする計画が進行中であることが明らかになった。Kohei Ogawa(小川浩平)社長がバンコクを訪問、来年バンコクで海外第1号店をオープンすることを発表(写真)したのだ。

 

タイ 海外進出

 

「タイは大黒屋にとってとても重要な国です。大黒屋を訪れる外国人買物客の購入金額は中国人に次いでタイ人が2位で、金額の伸びは近年著しいものがあります」と小川社長は語った。

 

昨年9月末までの2014年度の外国人買物客総売上のうち、中国人の購入が31%、タイ人が26%を占めている。以下、韓国の6%、台湾の5%と続く。タイ人は昨年度に大黒屋で計24,000万バーツ(89千万円)も購入していることになる。外国人に最も売れるのはバッグで、売上の58%を占め、以下ジュエリー類が32%、残りが時計ということだ。

 

昨年日本には1,340万人の外国人観光客が訪れているが、タイ人はそのうち5%を占めている。日本政府は2020年までに年間2,000万人の外国人観光客を迎えることを目標として観光業振興策を進めているところだ。

 

「ビザなし渡航の許可がタイ人観光客を昨年66万人に急増させた要因です。大黒屋の事業にも好影響をもたらしました」と小川社長は語る。

 

大黒屋では英語、タイ語をはじめいくつかの言語が通じる店員を主要店舗に配置し、外国人客へのサービス改善を図る計画で、来月東京の六本木にオープンする新店舗にも多言語対応サービスを提供するということだ。

 

一方で大黒屋は今年、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを念頭に、海外での事業展開で新商品を含めた新たな事業機会と商品買取ルートの開拓を目指して今後海外進出を図ることを決めた。

 

アジアではタイの他、香港と中国本土の都市を調査したが、その結果、高い経済成長の可能性を重視してタイを選択したということだ。第1号店オープンのための会社設立にあたり、自社100%出資によるか、地元企業とのパートナーシップによるかは未定のようだ。

 

大黒屋は旅行ガイドにも掲載される人気店で、我が国でもある程度の知名度はある。特にバンコクでは安心して買える中古ブランド品の需要が高いことは確実だから、日本に行かなくても、本物の中古ブランド品が1,000種以上そろっている日本の店と同様の品揃えで買物ができるとあれば、歓迎されることは間違いないだろう。

 

SOURCEBangkok Posttrans by shimamori」)


			
		

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