タイ

藤田観光がバンコクとジャカルタに駐在員事務所同時オープン。事業国際化で将来のホテル開業も


≪地元メディアの反応≫

日本のホテルや結婚式・宴会、レジャー事業の大手「Fujita Kanko Inc.(藤田観光」」が事業の国際化を加速させるため、6月に我が国の首都バンコクとインドネシアの首都ジャカルタに駐在員事務所を開設することを明らかにした。

 

タイ 海外進出

 

1955年創業の藤田観光は、5つ星高級ホテル「Hotel Chinzanso Tokyo(ホテル椿山荘東京)」(写真)や中間価格帯のホテルチェーン「Washington Hotel(ワシントンホテル)」を含め、現在日本全国に70以上のホテル、観光・レジャー施設を保有している。今後は海外顧客の取り込みを重視し、2019年までの5年間で海外顧客からの売上を25%増加させる計画だ。

 

同社のAkira Segawa瀬川章)社長は、「バンコクとジャカルタの拠点開設は、我が社の事業計画にとって重要なステップ。東南アジアは、日本を訪れる旅行客が急増しているインバウンド市場として、また日本人旅行客にとっても人気が高い旅行先として、戦略的に重要な市場です」と東南アジア地域での事業拡大の重要性を強調する。

 

「私たちはあらゆる範囲でのおもてなしの経験と技術を蓄積し、日本で最も高級で洗練された施設でサービスを提供しています」と語る瀬川社長はさらに「より多くの海外からのお客様をお迎えしたいと熱望すると同時に、アジア市場でホテルを開業するなど海外事業も展開していきたい」とバンコクとジャカルタの拠点開設に対する意欲と期待を述べた。

 

藤田観光は2010年に最初の海外事務所を上海に、2012年にはソウルと台北にも開設した。2013年には東南アジアでのマーケティング強化と事業機会の追求のためにシンガポールに進出、2018年にはソウルにホテルをオープンすることも昨年発表している。

 

今回の2拠点開設に伴い、シンガポール事務所はジャカルタ事務所に統合され、5月末で閉鎖された。今後はジャカルタ事務所がシンガポールとマレーシア地域を管轄することになる。

 

我が国を含む東南アジアは日本への旅行者が最も増えている地域の一つだ。観光事業の国際化を進めたい藤田観光にとって、顧客の誘導や国際的知名度アップのためにまずバンコクとジャカルタを事務所開設の地に選択したことは、両国市場への強いメッセージとなるだろう。

 

SOURCEThe Nationtrans by shimamori 」)


			
		

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