タイ

花王がASEANで事業拡張、タイとインドネシアに約20億円の投資


≪地元メディアの反応≫

衣料用洗剤やベビー用紙おむつの日本の大手メーカー花王は、ASEANでの事業拡大と製造設備を強化する為に、2018年までにタイやインドネシアに約20億円の投資を計画している。また、洗剤、生理ナプキンやベビー商品の生産設備を両国に等しく分配する方針を明らかにした。
 
タイ 進出

 

花王は消費財分野において、ASEANでタイ、インドネシア、ベトナムの3か所に生産拠点を持ち、タイ工場は、ヘアケア、スキンケア、家庭品、生理ナプキン、ベビー用おむつなどをASEAN諸国に輸出し、ベトナム工場では主に国内市場に供給している他、一部は日本にも輸出している。ベトナムでは近く、ベビー商品の生産も開始する。インドネシア工場は内需向けにスキンケア商品、生理用ナプキン、洗剤を生産している。

 「計画はASEANでの事業計画を成長させ、2018年までに710%以上の割合でASEANからのビジネスに貢献出来ることを期待している」と齋藤幸三執行役員は語った。

 

タイで増強する設備は、主に内需とラオス、ミャンマー、カンボジアと言った近隣国の需要に対応する。チョンブリ県アマタナコン工業団地にある花王の工場は、製品の一部を中東や南アジアにも供給していくようだ。

 

「タイでの事業を促進支援する為に、私たちは日本の投資家に与えられた投資権限を彼らの通関プロセスを簡素化するだけでなく、維持出来るようにタイの当局に促していきたい」と齋藤氏は述べた。

 

花王のインドネシアにおけるコンシューマープロダクツ事業の現地法人である、花王インドネシアは今年6月半ばに、インドネシア西ジャワ州のカラワン工業団地で建設を進めていた第2工場の竣工式を行なっている。これにより、既存の第1工場(西ジャワ州ブカシ県チカラン)と合わせて生産体制の強化を図っている。インドネシア第2工場では、衣料用洗剤「アタック」とベビー用紙おむつ「メリーズ」を生産する。花王本社の澤田道隆社長は、インドネシアはグローバルな成長を目指す花王にとって重要な市場の一つだとし、新工場は将来的にインドネシア国外へも製品を送り出すグローバル生産拠点としての役割を担っていくことになるとしている。

 

タイ、インドネシア、ベトナムの生産工場と近隣国の需要で、ASEANでの事業計画に大きく投資を始めた花王の次の政策や更なる事業展開は今後どうなるのか。ASEANでの成功のさらにその先を見据えていく必要性も出てくるだろう。
 

 

SOURCEThe Nation trans by Chinatsu」)


			
		

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