- ≪地元メディアの反応≫
「伊勢丹シンガポール(Isetan Singapore Ltd.)」は12月26日、シンガポール随一のショッピング街オーチャード通りの「Wisma Atria Shopping Center」内で1979年以来営業している「伊勢丹オーチャード店」の営業を、2015年第2四半期から終了することを発表した。
しかし、テナントを入れ施設管理して同スペースの小売と飲食サービスは続けるということだ。現在占有している地下1階から4階までのすべてのフロアにテナントを誘致するよう努めるが、市場の状況次第ではテナントが埋まらない可能性もあり、その場合は、テナントが見つかるまで一部で営業を続けることも考えられる。
伊勢丹はオーチャード店と同じオーチャード通りショッピング街の「Show House」内「伊勢丹スコッツ店」と、郊外のカトン(Katong)、タンピネス(Tampines)、セラグーン・セントラル(Seragoon Central)、ジュロン・イースト(Jurong East)にある4店舗の営業は継続する。
伊勢丹シンガポールは今年第3四半期に293万シンガポール・ドル(約2億8,000万円)の損失を計上しているが、今後も長期的展望を持ってシンガポールでのデパート及びスーパーマーケットの営業を継続する決意を表明している。
伊勢丹シンガポールにとって「伊勢丹スコッツ店」が1993年にオープンした際、それに伴って「伊勢丹ハブロック店」を閉鎖したのに次ぐ店舗閉鎖となる。オーチャード店は36年の幕を閉じるが、より品揃えの充実したスコッツ店が同じオーチャード通りにあるため、顧客に特に不便はないと思われる。むしろ今後伊勢丹シンガポールは旗艦店であるスコッツ店の運営により注力できることになろう。
(Source:Channel NewsAsia「trans by shimamori 」)