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ANAとユナイテッドの2社連合がアジア6か国で中小企業の出張支援サービスを開始、有望顧客に先手


≪地元メディアの反応≫

日本の「All Nippon AirwayANA:全日本空輸)」と米国の「United Airlines(ユナイテッド航空)」の航空2社が615日、我が国をはじめ、インドネシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムの6か国の中小企業を対象にした出張旅行優待プログラム「Asia Joint Venture Simple Program(アジアJVシンプルプログラム)」のサービスを開始した。

 

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同プログラムは、対象国の中小企業とその従業員が北米、中米、南米に旅行する際、ANAとユナイテッドがカバーしている太平洋路線ネットワーク内の全227空港行きの航空券を割引価格で購入できるというものだ。

 

他の企業向けプログラムと違って、「アジアJVシンプル」は利用資格に企業の売上に対する規定が設けられておらず、より多くの中小企業が恩恵を被ることができるという。

 

ユナイテッドのAlison Espley日本・太平洋地域担当マネージング・ディレクターは「中小企業は地域経済に重要な役割を果たしています。アジア太平洋地域の企業の90%は中小企業で、彼らが雇用の6080%を担い、輸出高の30%を占めているのです」と中小企業のサービス対象としての重要性を強調する。

 

ANAMitsuo Tomita(富田光欧)アジア担当副社長は「このプログラムは、我々2社の持つ広範なネットワークをこれまでにない便利さで提供することで、中小企業のお客様の出張旅行を容易にし、業績アップに寄与することができます。世界経済に重要な位置を占める中小企業のお客様に支持され利用されることを確信しています」と自信を示した。

 

1952年創業のANA2013年の売上規模で世界第13位、日本では売上、乗客数ともに1位の航空会社だ。現在保有する240機で国際線72路線、国内線113路線を運航し、2013年の乗客総数は4,600万人、売上高は16,000億円。

 

ANA1999年から「Star Alliance(スターアライアンス)」に加入し、アジア太平洋路線ではユナイテッドと、日本-ヨーロッパ路線ではルフトハンザ、スイスエアーなどと共同運航などの提携関係にある。

 

ユナイテッドは路線網総距離で世界最大の航空会社だ。世界373空港で1日平均5,000便を運航し、昨年の総乗客数は13,800万人に上った。27航空会社が加盟し、世界193の国・地域でサービスを提供している航空会社連合「スターアライアンス」の創設メンバーでもある。

 

我が国を含む対象6か国の中小企業にとって「アジアJVシンプル」は、太平洋路線を利用した出張がより安く、より便利に利用できる喜ばしいサービスだろう。今後海外出張が増えると見込まれるアジアの中小企業取込みに特化してさらに提携関係を強化したANAとユナイテッドのジョイントベンチャーは、対象6か国で競合他社を一歩リードしたようだ。

 

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