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我が国初のイオンモールの不振が囁かれる中でプノンペンに2つ目のモール建設計画が浮上
≪地元メディアの反応≫
日本最大の流通グループ「Aeon(イオン)」がプノンペンに二つ目のショッピングモールを建設する計画が浮上している。候補地はTuol Kok地区のCamko Cityのようだ。
市のLong Dimanche広報官が明らかにしたもので、「イオンがCamko City付近にショッピングモール建設を希望していることは非公式に聞いているが、その計画に関するイオンからの正式な申請はまだ受けておらず、従って計画は正式に承認されていない」。
しかし地元ウェブメディア「Sabay」は5月12日、「Aeon Cambodia Co.,Ltd.(イオン・カンボジア)」のマネージング・ディレクターが「1号店以上の予算規模で10万平方メートルの用地にモールを建設する」と語ったと報じている。
イオンの担当者は、二つ目のモール建設計画について、本紙が先月、イオンモール第1号店(写真)でテナントの撤退が相次いでいると報じたことを理由にコメントを拒否した。
昨年6月、2億米ドルを投下したChamkar Mon地区のイオンモール第1号店は、Hun Sen(フン・セン)首相と日本のFumio Kishida(岸田文雄)外相を迎えたセレモニーで華々しくオープンした。
4階建てのビルに190店舗とフードコート、映画館、屋内スケートリンク、テレビスタジオなど、市内のどの商業施設にもないアメニティーを備えた我が国最大のショッピングセンターでは、しかしオープン後10か月も経たないうちに7店舗が閉店しているのだ。
イオンの発表によればオープン以来10か月で1,200万人が訪れているというが、撤退したテナントから聞くといくつかの問題があったようだ。
訪れる買物客の動線がスーパーマーケットや上層のフードコート、その周辺の店舗に集中してしまったこと、また財布のひもも固かったことが撤退の理由とも言われているが、昨年12月に始まった駐車場建築工事の影響も指摘されている。
閉店したのは地場レストランチェーンの「Fox Wine Bistro」(写真)と「Miam Miam」、「Ya Kun Kaya Toast」、日本のレストラン「Kushiage Kushisho」とパン工房「Pao Pao」、高級電気製品店「Amadana」、そして地元の洋品店「Espada」の7店舗だ。
「Aeon Cambodia Co.,Ltd.(イオン・カンボジア)」のYajima Makoto氏は「いくつかの店舗が撤退するのは残念だが、これはショッピングセンターではどこでも起こり得る事態で、運営上、顧客のニーズに合わせて新たなブランドや店舗を誘致し、モールの構成を改善していくのは通常のプロセスだ」としている。
イオンはマレーシアでは業績好調のようだ。昨年オープンしたショッピングセンターの好調を反映して今年3月末までの四半期売上は対前年同期比で17.1%、税引前利益でも5.3%の上昇を示している。4月にはインドネシアにイオンモール1号店をオープンした。
イオンモール第1号店では訪問客の消費行動が、入居した一部テナントの期待を下回って、特に客単価の高いレストランなどでは大きく経営に響いたようだ。噂される2号店が仮にオープンするとしたら、より富裕な層が訪れる立地を選択するのか、あるいは価格帯に配慮するのか、モール内の店舗編成に現れるイオンの戦略が興味深いところだ。
(SOURCE:The Cambodia Daily「trans by shimamori 」)