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日本のエンジニアリング大手「日揮」が手掛けるアルアハマディ製油所改造の輸送問題に光明


≪地元メディアの反応≫

Kuwait National Petroleum CompanyKNPC:クウェート国営石油会社)」から、我が国最大級の製油所の改造プロジェクトを受注している日本の建設・エンジニアリング大手「JGC Corporation(日揮株式会社)」率いる共同企業体が、地元企業「Gulf Maritime General Trading & Contracting Company WLL (GMTC)」と総額1,800万ドルに相当する輸送業務委託契約を締結した。

 

クウェート 海外進出

 

改造プロジェクトはAhmadi (アハマディ)地区で操業中の3つの製油所を欧州規格に対応した低環境負荷燃料を生産できる製油所にアップグレードするもの。KNPC社はプロジェクトを3分割して入札を実施し、日揮と韓国の2社「GS Engineering & Construction」、「SK Engineering & Construction」の企業共同体が日量46万バレルの生産能力を持つMina Al-AhmadiMAAミナ・アルアハマディ)製油所の「クリーン・フュエルズ・プロジェクト」を受注した。

 

受注金額は総額で13.6億クウェートディナール(約4,900億円)。内容は製油所改造にかかわる設計、調達、建設工事を含むEPC契約で、日揮は常圧残渣油脱硫装置、減圧蒸留装置、残渣油冷却設備の追加工事などを担当する。

 

GMTCは「KNPC(クウェート国営石油会社)」から最大1,000万クウェートディナール(40億円)相当の業務請負認可を受けているクウェート有数の貨物輸送会社で、船荷取扱いと大規模工事の物流管理を専門として、過去15年間、クウェートで16件の石油および関連施設工事の貨物輸送を手がけてきた。

 

今回の契約に含まれる業務は、762,000容積トンの混載貨物、コンテナ7,750台分の貨物の港から製油所までの輸送と通関業務。ピーク時には月間約3,000台のトレーラーがルートを往復することになる。

 

輸送貨物は最も重いもので850トンを超え、大きさも規格外の全長80メートル幅12メートルにもなる大きさの貨物もあり、通関業務、輸送業務ともに困難を極めることが予想されていた。

 

製油所建設に実績を持つ日揮ら企業体は、サウジアラビアの同業大手「Al-Majdouie Logistics」と提携したGMTCが今回受注したことで、輸送に関わる問題を解消することができた。これで今後の工事の進捗と、予定している2018年運転開始にようやく目途がついたと言えそうだ。

 

SOURCEKuwait Timestrans by shimamori 」)

 


			
		

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