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日本のコンビニ大手「ローソン」、フィリピンに初進出。2020年までに500店舗へ


≪地元メディアの反応≫

日本のコンビニエンスストアチェーン「LAWSON(ローソン)」のフィリピン合弁企業「PG Lawson Company,Inc」は現在 510店舗のローソンを建設中で、今月末までに第1号店をオープンすることを明らかにした。ローソンの海外出店国は、中国、インドネシア、ハワイ、タイに続き5カ国目となる。

 

フィリピン 海外進出

 

昨年7月、ローソンは全国に200以上の店舗を経営するスーパーマーケット大手「Puregold Price Club,Incピュアゴールド・プライスクラブ)」と合弁会社を設立、ローソンのフィリピン進出を準備してきた。出資比率はピュアゴールド70%、ローソン30%で、5年以内に500店舗オープンを目標としている。

 

ピュアゴールド社のLeonardo B.Dayao社長によれば、ローソンは当初首都マニラの、特に都心のビジネス街と大学周辺地区を中心に、店舗展開していく予定だという。

 

しかしピュアゴールド社のコンビニ業界への参入には、先行して我が国の大企業と提携し店舗数を増やし続けている日本の大手コンビニチェーンの壁が立ちはだかっている。

 

1984年に「7-Eleven(セブン・イレブン)」第1号店をオープンして以来我が国に年中無休・24時間営業というコンビニエンスストアのビジネスモデルを定着させた「Philippine Seven Corp. (PSC)」は、現在店舗数1,183店で圧倒的首位の座を占めている。

 

セブン・イレブンを追撃しているのが「MINI STOP(ミニストップ)」だ。フィリピン有数の財閥グループ「Gokongwei Group」傘下の「Robinsons Retail」が2000年にミニストップ、三菱商事と「Robinsons Convenience Stores,Inc.」を設立、現在の店舗数は465店。

 

グッチ、フェラガモなど100以上の高級国際ブランド品販売企業「SSI Group」とフィリピン最大のコングロマリット「Alaya Group」はファミリーマート、伊藤忠商事と合弁企業「Philippine FamilyMart CVS」を設立、20134月にマニラ首都圏マカティ市に第1号店をオープン、昨年末の店舗数は87店に達している。今年は15億ペソを投資して新たに130店舗をオープンすると表明している。

 

PG Lawson Company,Inc」の強みはマニラ首都圏に77店舗を有するピュアゴールド社の豊富なノウハウとサプライヤーとのネットワークを利用できることだ。

 

会員制スーパー、ハイパーマーケット、スーパーマーケット、ディスカウントスーパーなど、多様な業態の店舗を運営しているピュアゴールド社にとっても、経営状況や立地、面積などの条件によって既存店舗の一部をローソンに転換できるメリットもある。ピュアゴールド社は最初の50100店舗オープンに5億ペソを投資する予定ということだ。

 

日本の大手としては最後に我が国に登場するローソンが、すでに1,700以上にもなる日本ブランドのコンビニ店とどんな差別化戦略で我々を引き付けてくれるのか、あと数日後に控えた第1号店オープンに注目したい。

 

SOURCEBusinessWorldtrans by shimamori 」)

 


			
		

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