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化学製品製造大手のKHネオケム、台湾国有石油会社と合弁事業で合意


≪地元メディアの反応≫

台湾の国有石油会社「CPC Corp.」と兆豊國際商業銀行(MICB)は211日、日本の石油化学製品製造大手「KH NeoChemKHネオケム)」社と高付加価値の石油化学製品を製造するためにKaohsiung(高雄)市で合弁会社を設立する契約を締結した。

 

台湾 海外進出

 

KHネオケム」は協和発酵ケミカルとして国際的に知られた大手企業で、2011年に協和発酵キリングループから独立して社名を変更し、オキソ反応技術と呼ばれる製造方法を基幹技術に、アルコール類、溶剤などの基礎化学品を中心とした積極的なグローバル展開を図っている。

 

合意によれば、三社は高雄市のLin Hai工業団地に新工場を建設するため総額137億台湾元(約500億円)を投資する。CPCKHネオケムは、それぞれ新たに設立する合弁会社「Taiwan-Japan Oxo Chemical Industries, Inc.」の株式の47%ずつを保有、銀行が残りの6%を保有し財務アドバイザーとして参加する。日本企業の単独投資事業としては石油化学分野では過去最大規模となる。

 

新会社の年間生産能力は、高付加価値の石油化学製品イソノニル・アルコール (INAIsononyl Alcohol)18万トン、Butene Trimer(BT)21,000トンと見込んでいる。INAは自動車部品や電線などの生産に使用される可塑剤ジイソノニル・フタレート (DINPDiisononyl Phthalate)の原料となる高級アルコール。KHネオケムはINAの生産技術は日本国内でも非常に有名で、主力商品としている。DINPは世界的に需要が上昇しているが、アジア諸国で特に伸びが顕著な有望商品である。

 

新工場の建設日程の詳細は高雄市の承認を待って決められるが、2019年の操業開始を目途としている。工場は150以上の雇用創出と、200億台湾元の年間売上が見込まれ、2億台湾元の税収増に貢献することになる。

 

石油元売が中心のCPCにとっても、KHネオケムがもたらす技術は、我が台湾の石油化学製品製造分野への飛躍のチャンスといっても過言ではないだろう。

 

SOURCETaiwan Newstrans by shimamori 」)

 

現地メディアの反応———————————————————————–

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