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東京センチュリーリース、フィリピン・アイランド銀行と新会社設立
≪地元メディアの反応≫
日本で業界4位の大手総合リース、ファイナンス・サービス企業である「東京センチュリーリース(Century Tokyo Leasing Corporation)」はフィリピン最大のアヤラ(Ayala)財閥系で総資産3位の「フィリピン・アイランド銀行(BPI:Bank of Philippine Islands)」との売買契約が完了し、同銀行の100%子会社でBPIグループのリース部門を担うBPIリーシング(BPI Leasing Corp.)」の株式の49%を取得したことが12月23日、フィリピン証券取引所の情報公開で明らかになった。
今年9月に初めて東京センチュリーリースの資本参加と新会社設立の計画を明らかにして以来3か月、BPIは東京センチュリーリースと新たに合弁会社「BPI Century Tokyo Lease & Finance Corp.」を設立し「東京センチュリーリースの資源と専門経験をBPIのフィリピンでの成功の経験を合体させた、フィリピン顧客向けの革新的な総合リース・ファイナンス・サービスを提供する」と抱負を述べている。新会社での持ち株比率はBPIが51%、東京センチュリーリースが49%となる。
BPIは第三四半期の純益が47億7,000万ペソ(約128億円)と、対前年同期比で28%上昇したが、第1~第3四半期通期では128億ペソ(約345億円)と逆に19%の減少となっている。東京センチュリーリースとの提携、新会社設立発表後BPIの株価は0.85%上昇した。
東京センチュリーリース(TC-Lease)は、みずほグループや伊藤忠商事㈱を主要株主に持ち、情報通信機器や自動車を主力としたリース・割賦事業、不動産や船舶などに関わるファイナンス事業を国内外に展開、国外では、中国、インド、インドネシアなどを中心にアジアに進出している日系企業へのリース・ファイナンス・サービスに重点を置いてきた。
今回の新会社設立で東京センチュリーリースはフィリピンに強力な足場を築いたことになるが、BPIが発表で述べているように、今後フィリピンの顧客へのサービス提供にも期待したい。
(SOURCE:Business World「trans by shimamori」)