「現地メディア」の反応

インド

日本ならではの規格“軽自動車”が、世界市場へ参入

≪地元メディアの反応≫
軽自動車とは、日本の法律で定められている自動車の分類で最も小さい規格であり、公道が狭い日本ならではの自動車規格と言える。様々なメーカーが軽自動車の生産を行なっており国内での需要は高い。

HONDAの最先端技術を駆使した“N BOX”は4人乗りで、軽自動車としては最も大きいSUVである。シートをたためば自転車1~2台を乗せることができ、660ccのエンジンは抜群の低燃費だ。2013年上半期でN BOXは、軽自動車部門において日本国内の4割を占める販売台数でトップに輝いた。
インド ニュースメディア現在、日本以外では軽自動車という規格自体が全く知られていない。しかし今後、その知名度は大きく変化していく可能性がある。

HONDAの広報部長である長井昌也氏は「アジア諸国の市場には、既に低価格の自動車が出回っている。しかし、インドやインドネシアなどの市場には更に手頃な価格の自動車が必要とされている。」と述べた。世界で第2位と第4位の人口を持つこの2国は、石油の価格高騰と中流階級の急増化を要因として、軽自動車の顧客獲得に向いているという。
「軽自動車技術は日本で長年培った素晴らしい技術だ。先進国だけではなく途上国でも役に立てる可能性があると考えている。」と、HONDA社長の伊東孝紳氏は語った。

HONDAだけではない。日本の大手自動車メーカーたちは、その技術をこぞって他国に輸出しようと計画している。
TOYOTAグループで軽自動車を専門に扱うダイハツは、その技術を生かしてインドネシア向きの軽自動車を開発する計画だ。また、三菱自動車の社長である益子修氏はアフリカでの軽自動車販売を考えていることを発表し、日産も「軽自動車は、世界でも成功する可能性を秘めている。」と発言した。

HONDAは「自社の軽自動車技術と、インド・インドネシアのニーズとが合致していると分析しており、軽自動車を輸出する時期はまさに今である。」と、その確信を述べた。
これまで海外で軽自動車を発売したメーカーは少なかったが、SUZUKIとダイハツはHONDAの軽自動車技術とは異なりながらも1980年代から東南アジアやインドに参入し、今や確かな存在感を得ている。

軽自動車は、維持費や燃費の良さなどの金銭面で特に魅力的だが、ここ最近は広さや乗り心地なども充実し、急激に普通車との差が縮まったように感じる。
日本の革新的な技術によって軽自動車は、アジアのみならず世界からも注目を浴びようになることだろう。(Indian Express)

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