マレーシア

健康機器メーカー「オムロンヘルスケア」、スイス商社と提携しマレーシアとタイに販売網拡大。東南アジア市場の急速な成長に足並み


≪地元メディアの反応≫

スイスに本社を置き、アジアを中心に事業展開する商社「DKSH Group」のヘルスケア事業部門「DKSH Business Unit Healthcare (DKSH)」と日本の大手電機機器メーカー「Omron Corporation(オムロン)」の子会社で健康医療機器メーカー「Omron Healthcare Inc(オムロンヘルスケア)」は625日、両社の提携関係を我が国とタイにも拡大し、主に両国の薬局向けにオムロンヘルスケア製品の販売を開始することで合意したと発表した。

 

マレーシア 海外進出

 

合意にはすでに業務提携しているベトナムでの対応地域拡大も含まれている。両社は2013年、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの4か国で業務提携し、オムロンヘルスケアの血圧計を対象にDKSHがマーケティングから代金回収までの包括的流通業務を提供してきた。

 

1865年にスイス人が横浜で創業し、現在はチューリッヒに本社を置くDKSHは世界35か国に750事業拠点を有するが、うち720拠点はアジアに置かれている。顧客企業に販売ネットワークと流通サービスを提供し市場拡大を支援する「マーケットエクスパンションサービス・プロバイダー」だ

 

今回の提携関係強化に際し、DKSHはオムロンヘルスケアの血圧計、吸入器、活動量計などの製品を我が国とタイの薬局や販売店に提供することになった。

 

DKSHヘルスケア事業部門のAndrew Frye(アンドリュー・フェイ)氏は「両国の消費者はオムロン製品を格段に入手しやすくなりました。当社はオムロンのような企業がアジア域内での成長を加速するための新たなビジネスチャンス創出を支援します」と語る。

オムロンヘルスケア・シンガポールのJose Maria Salazar(ホゼ・マリア・サラザー)マネージング・ディレクターは「DKSHとの提携で、急速に拡大する東南アジア市場に対応した迅速な事業拡大が可能になりました」と期待を示した。

 

2019年までの東南アジアの医療機器市場における年間成長率は9.3%と予想されている。高精度で知られるオムロン製品だが、流通ルートの確保という点で十分でなかった東南アジアで、今回の提携によって我が国を含め、一気に全国レベルの市場拡大が見えてきた。世界販売実績1億台を突破しているという血圧計が我が国にも普及しそうだ。

 

SOURCEBernamatrans by shimamori 」)


			
		

特集記事

nophoto
nophoto
nophoto