マレーシア

日立化成、豊田通商と独占販売契約でマレーシアの自動車用バッテリー市場に参戦、成功の鍵は?


≪地元メディアの反応≫

日本の樹脂・機能性化学製造大手「Hitachi Chemical Co.,Ltd.(日立化成)」の子会社「Hitachi Chemical Asia-Pacific Pte., Ltd.HCAP:日立化成アジアパシフィック)」は、トヨタグループの総合商社「Toyota Tusho Corp.(豊田通商)」の子会社で自動車部品・産業資材の卸売大手「Borneo Technical Co.Sdn.Bhd(BTM:ボルネオ・テクニカル)」と、日立化成グループが生産する自動車用バッテリーの我が国での独占販売契約を締結、販売を開始した。

 

マレーシア 海外進出

 

HCAPShigeru Fujita(藤田茂)社長は、「一人当たりGDP(国内総生産)で消費者が自動車を購入できる目安となる1万米ドルを超えているマレーシアは、ASEAN諸国の中でも有数の市場です。現在1,000万台以上の自動車が登録されており、自動車のアフターマーケットも拡大が見込まれます」とマレーシア市場の可能性を高く評価している。

 

さらに藤田社長は「ボルネオ・テクニカル社はマレーシア市場に豊富な経験と知識、さらに広範な販売網を持っており、我が社の製品販売に多大な支援となります」と、契約が事業拡大につながることへの期待を述べた。

 

ボルネオ・テクニカル社のTakuya Hirano(平野拓也)社長も「日立化成の自動車用バッテリーを市場に紹介し、売上を継続的に確保するためにふさわしい事業計画を進めたい」と抱負を述べている。

 

日立の各種バッテリーは販売開始と同時にマレー半島だけでなく、ボルネオ島のマレーシア領Sabah(サバ)州とSarawak(サラワク)州などを含む国内5,000以上のディーラーで取り扱われるということだ。

バッテリーは日立化成グループの日本とタイの工場で生産される。日立化成は2011年、タイに自動車用バッテリー製造工場を建設、ASEAN地域を蓄電・自動車部品の重点市場と位置付けて市場展開を進めてきた。

 

我が国では初参戦だが、ボルネオ・テクニカル社との契約成立で、日立は一気に国内全域をカバーする販売網を持つことになった。問題は価格競争力ということになるだろう。販売価格はMFXシリーズが350マレーシア・リンギットRM(約11,800円)から、ESシリーズが250RM(約8,440円)からとなっているが、まずは消費者の反応が注目されるところだ。

SOURCEBernamatrans by shimamori 」)

 


			
		

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