≪地元メディアの反応≫
マレーシアとシンガポールにおける「ドラえもん」の商品化権を保有しているアニメーション・インターナショナル社が、ドラえもん以外の日本アニメの人気キャラクターをさらにマレーシアに持ち込むことを検討中だ。
同社のケルビン・シー販売企画マネージャーによると、クアラルンプール開催に次いで現在ジョホールバル市のシティー・スクエアで開催中のドラえもん展覧会イベント「ドラえもんの秘密道具100エクスポ」の予想を超える反響を受けて、同社は日本のアニメキャラクターについて複数のライセンス保有社と協議に入っており、「当地でも多くのファンを持つアニメキャラクターについてさらに調査して、来年の半ばにはクアラルンプールで新たなキャラクターの特別イベントを開催する予定」ということだ。
ジョホールバル市の「ドラえもんの秘密道具100エクスポ」はオープン以来3か月を迎え、入場者は15万人を超えている。クリスマスを控えて、エクスポ会場では入場者がドラえもんのぬいぐるみを一つの値段で二つ買い、一つは自分が持ち帰って、もう一つは孤児院に寄付できるという特別セールを開催中。同社はこのセールでぬいぐるみ500点を集め10の孤児院に寄付する目標を立てている。
ドラえもんはアジアやヨーロッパなど約40か国で放映されているが、ドラえもんのライセンス事業を行う小学館集英社プロダクションは、今年7月米国で初めてTV放映を開始した際、協力企業に対してキャラクター使用料をほぼ無料とする措置をとった。権利を緩めて認知度を高め、後から商品化で稼ぐ狙いだ。
日本の著作権収支は大幅赤字が続いている。ドラえもんが証明したマレーシア市場の可能性に注目する日本のライセンス事業者も多いだろう。マレーシアで近い将来、日本のアニメキャラクターからドラえもんに続く新たなヒーローが登場することになりそうだ。
(Bernama「trans by shimamori」)