マレーシア

新工場に大きな期待を寄せる日本の大手商用車メーカー


≪地元メディアの反応≫
主にトラックやバスといった商用車を製造する日本の自動車メーカー、日野自動車株式会社(以下:日野自動車)は、1.4億マレーシア・リンギットを費やし、クアラルンプールにある工業用地“Sendayan TechValley”で新しい工場を建設中である。
同社はマレーシア商用車市場のシェアを50%にまで拡大するという目標に向けて、2014年の第1四半期から運用をスタートさせる予定だという。

日野自動車はマレーシア企業のMBMRを合弁事業のパートナーとして、170,000㎡の敷地を持つ新工場でマレーシア市場向けに各種トラックやバスなどを年間10,000台、生産する計画だ。
マレーシア ニュースメディア
日野自動車の社長である市橋保彦氏は「我が社は36年もの間、マレーシアで運用を行ってきた。販売のみならず更に本格的な生産がマレーシアでも可能になることは大変喜ばしいことである。」と述べた。
また、彼は「新工場は、マレーシア市場において日野自動車の存在感と、その地位を強固なものにするだろう。投資額の大きさは、我が社がいかにマレーシア市場を重要視しているかの表れである。」と付け加えた。

マレーシア商用車市場のシェア率を50%にまで拡大するという目標を掲げた日野自動車は、この新工場の誕生に大きな期待を寄せているようだ。

日野自動車にとって新工場はタイ、インドネシアに次ぎ、東南アジアで第3の規模である。市橋氏によれば新施設は300名の雇用を生み、世界基準の安全な製造プロセスが備わっているという。

市橋氏は「“Sendayan TechValley”はクアラルンプール国際空港や港への便が良く、理想的な工場建設地である。より良い製品を提供できるように、また日々高まるマレーシアでの需要に応えるため、新工場の建設を決意した。」と述べた。

現在、既に同社は“Sendayan TechValley”で工場を稼働させており、15万台以上のトラックやバスを販売しているが、新工場の稼働によって更に台数を増加させる計画だ。

「新工場には、日本で使用されているものと同一の生産技術と品質管理システムを導入する。我々は、これがマレーシアの自動車生産技術の発展に役立つであろうと確信している。」と彼は語る。

日野自動車は1973年に、日本企業で初めてマレーシアでの組立を開始した自動車メーカーである。2010年以降、同社はマレーシアの商用車市場でトップに位置しており、2012年の市場シェアは34.6%、売上台数は6,433台であった。

同社は、軽量の商用車からバスといった広範囲の製品を提供できるところが強みと言える。更に新工場の誕生によって十分な供給と、消費者ニーズへの柔軟な対応が可能になれば、目標達成の大きな足掛かりとなるのではないだろうか。(Free Malaysia Today)


			
		

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