マレーシア

日本の電通は「革新」をキーワードにアジアへの展望を語る


≪地元メディアの反応≫
今年、日本の大手広告代理店の株式会社電通(以下:電通)は31.6億ポンドで英国のイージス・グループを買収し、大きな話題となった。電通は日本最大手であるが、世界的に見ると未だいくつかのヨーロッパ企業に遅れを取っているように見える。

電通ネットワークアジアの会長兼CEOのディック・ファンモットマン氏は「WPPグループやPublicisグループのような会社は、デジタル化時代が始まる前に創立された企業である。我が社はデジタル化開始以降、初めての広告代理店として世界規模で設立された。つまり、私達の情報提供力の大きさと運営方法が他とは違うため、顧客が求めている最新のネットワークを提供できる。」と述べた。

彼によれば、電通はもともと日本以外の市場を重視していなかったという。しかし、この5~10年の間に日本以外の国にも進出し、電通が培った能力は世界に通じるものがあると確信したようだ。

電通は3月にイージスを買収した。
「今回の買収はコスト削減のためではなく、顧客の収益を増加し、我々の事業範囲を拡大するために行った。ヨーロッパでいい拠点を持つことで、デジタル能力を高め、さらに、メディアの部分を強化することにより、事業範囲を拡大することができる。」と彼は言った。

ファンモットマン氏はヨーロッパだけでなく、元DDB大中華区総裁兼最高経営責任者であり、去年10月に日本人以外で初めて電通アジア区の責任者に就任した。
マレーシアは彼が管轄する市場の一つである。

電通グループはマレーシア電通(1994年開始)、電通ウタマ(2005)、及び電通メディアマレーシア(去年電通ウタマから分離)の3つで構成されている。

この会社の「現代にふさわしく、他社とは違う独特のビジネス」という点に惹かれ、彼は電通で働くことを決めた。
マレーシア ニュースメディア
インタビューで彼は「日本は革新の代名詞である。我が社は広告会社である前に革新を重視する企業であり、これは電通が誇るものである。」と電通の革新性を強調した。

また、「電通は違った側面から生態系を見ている、私たちは出来上がっているものではなく、例えば日本の人気アイドルグループのAKB48のようにそのもの自体を最初から作ろうとしている。」と述べた。

電通は今後アジアで営業を拡大するのだろうか。
彼は「もちろん。我々はミャンマーで営業を開始したところだ。第5のムーバーアドバンテージにつながるアジアの時代だ。我々は(西洋で発達したネットワークと)少し違う見解を持っている。我々はアジアでのキャリアを持ち、顧客との関係については長期的な展望がある。アジアの会社として、もう少し良いビジネスができるはずだ。」と、アジア市場への熱い期待を語ってくれた。(The star online)


			
		

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