インドネシア

日本の重工業大手「IHI」が、褐炭ガス化炉の実証試験を開始。未利用資源の有効活用に道を開けるか?


≪地元メディアの反応≫

日本の「IHI Corporation」は226日、ジャワ島の国有肥料工場「PT Pupuk Kujang」の工業団地内に建設した試験工場で、未利用の低品位炭「褐炭」から肥料の原料となる水素ガスを製造する褐炭ガス化炉の実証試験を開始した。

 

インドネシア 海外進出

 

1日あたり50トンの褐炭を水素や窒素のような化学原料に転換しアンモニア肥料を製造する予定で、成功すればIHI が商用目的で同様の施設を建設することになる。IHI1年以内に必要なテストを行って運転の持続可能性と信頼性を実証し、商業段階に進めると見込んでいる。

 

IHIはインドネシアでは子会社の「PT Cilegon Fabricators」が発電用ボイラーなどを製造し、オーストラリア、マレーシア、タイ、日本、チリ、米国などに輸出してきたが、試験工場の建設および実証試験の実施にあたり,新たに現地法人「IHI Gasification Indonesia」を設立している。

 

ガス化プロジェクトは2013年初頭に日本の「Ministry of Economy, Trade and Industry (METI)通商産業省」によって創設され、インドネシア政府の協力で、IHIを実行業者、PT Pupuk Kujang」社を地元の主催者として始まった。運転のための褐炭は現在「PT Pesona Khatulistiwa Nusantara」社がボルネオ島East Kalimantan州の鉱山から供給する。

 

インドネシアではアンモニアに対する需要が高い。IHIはインドネシアの消費者の需要に応じて2016年には受注を始め、2017年には商業運転を開始する意向だ。1日あたり3,000トンの低品位炭を処理できる工場を建設すればアンモニア生産量1,000トンに相当する。

 

国有肥料統括会社「PT Pupuk Indonesia Holding CompanyPIHC)」のArifin Tasrif社長は「インドネシア国内の我が社の全工場が必要なガスの総量は78億立方フィートで、その一部は次第に低品位炭で賄われるようになるでしょう」と語っている。

 

PIHCの子会社の一つである「PT Pupuk Sriwijaya PalembangPUSRI)」は国有採鉱会社の「PT Bukit Asam」と共同でスマトラ島南部に褐炭ガス化工場を建設するための実現可能性調査を行っている。

 

PIHCArifin Tasrif社長は「年末には調査結果が出て、その後にプロジェクトをスタートすることができるでしょう。効率を考慮して採鉱地のそばにガス化施設を建設するので」と明るい見通しを述べた。

 

我が国は莫大な量の低品位炭を埋蔵しているが、高湿度と発熱効率の低さのため未だ活用されていなかった。褐炭をガス化する技術は、より安価な生産資源を提供しその利用を促進するだけでなく、褐炭ガス化炉褐炭焚きの発電ボイラーシステム開発に繋がれば我が国のエネルギー事情を大きく転換させることにもなるIHIの実証試験に対する期待は大きい。

 

SOURCEThe Jakarta Posttrans by shimamori 」)

 


			
		

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