インド

ソフトバンク、インドの再生可能エネルギー開発に巨額投資。世界最大級の太陽光発電事業に道を開くか


≪地元メディアの反応≫

世界第3位の携帯電話通信事業者である日本の「SoftBank Corp.(ソフトバンク)」と電気通信、金融、小売など多業種で事業展開する我が国のコングロマリット「Bharti Enterprises(バーティ・エンタープライズ)」、電子機器受託生産分野で世界最大企業グループである台湾の「Foxconn Technology Group(富士康科技集團:フォックスコン・テクノロジー・グループ)」の3社は622日、我が国にクリーンで安全なエネルギーを供給するため、合弁企業「SBG Cleantech Ltd.SBGクリーンテック)」を設立することで合意したと発表した。

 

インド 海外進出

 

SBGクリーンテックは、Narendra Modi(ナレンドラ・モディ)首相が掲げる「2022年までに太陽光発電量100ギガワット、風力発電量60ギガワット達成」という国家目標に沿い、我が国における太陽光発電と風力発電の先駆者として、インド全域に再生可能エネルギーの発電施設を開発するために投資していく方針だという

 

投資規模は今後10年間で200億ドル(約24,000億円)を予定しており、20152016年次からインド政府及び州政府が行う太陽光発電事業の入札に積極的に参加して、10年以内に発電量20ギガワットを目指すということだ。

 

ソフトバンクのMasayoshi Son(孫正義)社長は、「この国が持つ巨大な潜在可能性を考えれば、私たちの照準がインドに向けられるのは当然です。私たちはテクノロジーの分野にはかなりの投資をしてきましたが、今回のパートナーシップでの私たちのゴールは、インド市場をリードするクリーン・エネルギー企業を設立すること、クリーンで再生可能なエネルギーでインドの成長を促進することです」と抱負を語った。

 

バーティ社のSunil Bharti Mittal会長は「携帯電話がインドの人々を繋いだように、再生可能エネルギーはすべてのインド人に電力を供給する可能性を提供します。SBGクリーンテックの事業は、我が国のエネルギー不足を解消するだけでなく、次世代にクリーンな環境を提供する成長プランに貢献します」と創業の意義を強調した。

 

新会社SBGクリーンテックの事業が実現すれば、インド政府が掲げる、2022年までに全国民へ24時間365日途切れない電力を供給することと、再生可能エネルギーの普及という目標に大きく貢献することになる。

 

豊富な日照量が活かされれば、我が国の太陽光発電事業は世界最大規模に成長する可能性があると言われているが、急激な経済成長は逆に我が国を世界有数の温室効果ガス排出国にしてしまった。ソフトバンクの日本でのノウハウと資金、フォックスコンのテクノロジーが我が国の再生可能エネルギー普及にどれだけ貢献してくれるか、期待は大きい。

 

SOURCEThe Times of Indiatrans by shimamori 」)


			
		

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