インド

東芝がVijai社の電力・配電用変圧器および開閉装置事業を買収


≪地元メディアの反応≫
株式会社東芝(以下:東芝)は、インドのヴィジャイエレクトリカル社(以下:Vijai社)の電力・配電用変圧器および開閉装置事業(以下:T&D事業)を買収したと発表。東芝は、2013年9月にVijai社の買収を発表しており、約2億ドル(約208億円)を支払うとのこと。

 
インド 海外進出

 

Vijai社は1973年に配電用変圧器の製造・販売会社として設立。2006年には電力用変圧器事業、T&D事業などに参入。配電用変圧器においてはインド国内トップシェアを誇り、欧州・アフリカ諸国などグローバルに事業展開をしている。

 

買収に伴い、東芝は新会社「東芝電力流通システム・インド社」を設立、本社はインド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州に置き、従業員数は約4,500人になるという。変圧器、開閉装置、電力流通機器などの設計・製造・販売のほか、敷設工事請負、電力流通に関わる事業全般を行っていく。これにより、インド国内だけでなく、世界を視野に入れT&D製品を提供出来る体制作りを目指す。

 

東芝は5年以内にインド市場シェア20%、売上高900億円を目標とし、日本・ブラジル・中国・ロシア・マレーシア・ベトナムのグローバル販売網を活用することで2015年までにスマートグリッド事業において7,000億円を目指すという。どうやら東芝がVijai社を買収した最大の目的は、この販売網を活用することにあるようだ。

 

インド国内トップシェアを誇るVijai社買収により、今後も事業展開を計画している東芝。経済成長を続けるここインドで「グローバル企業」として更なる飛躍ができるか、注目していきたい。(Telecom engine)


			
		

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