インド

インド市場で優勢を示す日本の空調機メーカー


 ≪地元メディアの反応≫

日本の大手空調機メーカーのダイキン工業株式会社(以下:ダイキン)は、インドの10万人を超える都市すべてで販売店を設ける計画を発表した。それはダイキンが掲げる、2025年までにインド市場のシェアを12%から20%に増加させるという計画の一部である。

ダイキンの子会社であるダイキンエアコンディショニングインド社のゼネラルマネージャー、Kanwal Jeet Jawa氏は「大都市だけでなく、後々はインド全土にシェアを広げる計画である。我々はすでに各地域に向けて製品を発売し、現在はインドの農村部と中規模都市への拡大を進めている。」と述べた。

インドの空調機市場は毎年320万台を販売し、売り上げが750億ルピーを超える中国に次ぐアジア第2の巨大市場である。
インド ニュースメディアグローバル空調機市場で存在感を放つ日本企業はダイキンだけではなく、パナソニック株式会社(以下:パナソニック)や株式会社日立製作所(以下:日立)など、ここ数年来でインド市場に大きく浸透してきている。

業界のデータによると2012年の夏から、パナソニックと日立はインドでの空調機市場で徐々に成長を遂げている。2013年2月の統計によれば彼らのインド市場のシェア率は15%を超えたという。いずれの日本企業とも、毎年ほぼ15~20%の成長率をインド市場で見せている。

パナソニックインドのManish Sharma氏は「我が社は比較的新しく参入した企業であり、2008年の市場シェアは1%未満であったが、先日ついに15%に達した。我々は12億ルピーを投じ2013年末までに市場シェア20%を目指す。」と語った。

対照的に韓国企業のSamsungやLGは2012年にシェアが減少していった。彼らはインド空調機市場でもはや成長は難しいとして、インドからの撤退を決めた。

実際にインドでの室内エアコン市場は縮小しており、特にウィンドウエアコンの市場シェアは2010年の30%から2012年の20%までに下がり、今後も更に減少すると予想されている。
殆どの企業はウィンドウエアコンの生産数を削減、もしくは生産停止を決定した。

しかし、ダイキンのJawa氏は「2012年、室内エアコンの市場は約5%減少しマイナス面に傾いたにも関わらず、我々の売上高は180億ルピーに上昇した。」と話す。

現在のインド空調機市場は、日本企業が勝ち抜いたという結果になりつつある。機能を省いて製品価格を抑えることや環境へ配慮するなど、彼らの方向性がインドのニーズと一致したことが、市場シェア拡大に繋がったと言えるのではないだろうか。(business-standard)


			
		

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