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インド
明治製菓がインドの製薬会社「Medreich」を買収、世界のジェネリック医薬品市場に参入する
≪地元メディアの反応≫
日本の大手製菓会社の明治製菓は、インド・バングロールに本拠を置くジェネリック医薬品メーカー「Medreich(メドライク)」を2億9,000ドルで買収する事を発表した。
同社はMedreich社の支配株主3名から75%、PE企業Temasek社から残り25%の株式を取得する。契約は、大手医薬品メーカー・第一三共がRanbaxy Labs社の保有株主をSun Pharmaceuticals社に売却した2ヶ月後の動きとなった。
Medreich社のMD兼共同創業者のBothra氏は「当社は様々な企業と交渉を進めてきたが、最終的には明治製菓と手を組むことを決めた。当社は明治製菓が持つ日本文化に適応できると考えており、従業員やクライアントにとっても有益になると考えている。事業の完全移行が完了するまでは、今の経営者が引き続き経営に関わることになるだろう。」と語った。
Medreich社はSmithkline Beecham社向けの医薬品製造を起点に1994年に始まった。それ以来、同社の顧客基盤は世界54ヵ国に分散し、Pfizer社、Sanofi Aventis社、Wyeth社、Adcock Ingram社、Mylan社やActavis社などの大手製薬企業が含まれている。インドでは、Pfizer社とGSK社の売上トップ商品の製造を行っている。
Bothra氏は「契約の一環として、明治製菓が”Medreich″のブランド名を活用することに合意している。」と述べた。
今回の提携により、明治製菓が世界のジェネリック医薬品部門で存在感を高められると期待している。低価格で知られているジェネリック医薬品は特許期間満了を迎える製品が増加し、近年では不調な状況が続いていた。合併や買収は企業の効率性を改善するための選択肢の一つと考えていいだろう。
また、明治製菓は低価格薬剤の需要増加が見込まれるインドやアジア・アフリカ諸国におけるジェネリック医薬品の販売網拡大を実現することが可能となる。
今後、明治製菓は医薬品部門でグローバルに活躍していくこととなるだろう。
(SOURCE:The Times of India「trans by Chinatsu」)