イギリス

スコットランドのウイスキー業界に衝撃!日本の「サントリー山崎カスク2013」が「世界最高のウイスキー」賞を受賞。


≪地元メディアの反応≫
スコットランドのウイスキー業界は、日本のシングルモルト・ウイスキーが世界最高賞を受賞したことに衝撃を受けている。

 

英国人でウイスキーの世界的権威、ジム・マレー氏が毎年発行するガイドブック『Jim Murray’s Whisky Bible2015年版で、サントリーが海外限定販売した「山崎シェリーカスク2013」が最高賞の「World Whisky of the Year」賞に輝いた。創刊12年で日本産ウイスキーが選出されたのは初めてだ。

海外進出

マレー氏は世界中の4,500種以上のウイスキーを調査した上でヨーロッパで流通している約1,000種のウイスキーをテイスティングし、「香り・味わい・フィニッシュ・バランス」の4つのカテゴリーで100点満点で採点している。ナンバーワンの「山崎」は「信じられないほどの非凡さ」と評され、日本産ウイスキーとして史上最高得点の97.5点を獲得した。「山崎シェリーカスク2013」は18,000本の限定生産。オンラインを中心に一部は各国の限定店舗で販売されたが、オンラインでは即完売している。英国内でも一部の高級酒店のみで約100ポンド(約18,000円)で販売され、酒店の在庫も残りわずかだそうだ。

 

日本産ウイスキーにトップの座を奪われた屈辱に加え、さらに屈辱的だったのはスコットランドのモルトウイスキーが初めてベストファイブにすら選ばれなかったことだ。さらに地域別ランクでもヨーロッパ産ウイスキー部門はイングランド産の「English tipple Chapter 14 Not Peated」に最高賞の座を奪われた。マレー氏は「スコットランドのウイスキー製造所は、あまり味気のない、せいぜい並のモルトウイスキーを量産する危機的状況にある。驕りを捨て、何かが失われていることに気付くべき時だ」と痛烈に批判している。

 

しかし、別の見解を持つ人々もいる。スコッチ・モルト・ウイスキー協会のカイ・イバロ氏は「海外のウイスキーの品質が向上したのはスコッチ・ウイスキーが世界に浸透した結果だ。日本のウイスキーは近年力を付けており、受賞は当然かもしれないが、いささか過大評価されている」と控えめながら異議を述べ、ウイスキーの専門家のサム・シモンズ氏は「日本のウイスキーは確かに驚くほど素晴らしいが、だからと言ってスコットランドのウイスキー業界が革新的でないかのような非難はでたらめだ」と業界を擁護している。

 

スコットランドにとってウイスキーは石油に次ぐ輸出品で、2013年には43億ポンド(67億米ドル)を稼ぎ出している主要産品である。はたしてマレー氏が言うようにサントリーの最高賞受賞が「モーニングコール」となって、スコットランドのウイスキー業界は目を覚ましてくれるだろうか。

 

SOURCEThe Independenttrans by shimamori 」)


			
		

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