イギリス

CYBERDYNE社のロボットスーツHALに欧州医療機器の認証を発行


≪地元メディアの反応≫
日本のロボット会社であるCYBERDYNE株式会社が設計・開発した、障害者歩行を支援するロボットスーツHALが、ドイツの第三者認証機関から欧州医療機器指令に適合していることを証明する認証を受け取った。これは、日本発の革新技術を用いた医療機器としてのロボット治療機器が、世界で初めて誕生したことを意味する。この認証をうけ、このロボットスーツHALが英国を含むヨーロッパの他の地域で販売される医療機器のための道を切り開いたこととなる。本認証により、医療機器としてCEマーキングが貼付されたロボットスーツHALを、世界の医療機器市場の34%を占めるEU(欧州連合)全域で、医療機器として自由に流通・販売できるようになるのだ。

Hybrid Assisted Limbの略であるHALは、着用者の皮膚上で検出された生体反応に応答して、ロボットから手足の動きを作る筋肉に信号が送られる仕組みとなっている。
CYBERDYNE社と筑波大学は、2012年から日本でHALの病院での臨床試験を開始した。 2012年10月にはHALは、全国130の医療機関で使用される結果となった。HALの詳細は、茨城県つくばにある、日本のCYBERDYNE本社でこのニュースを祝う記者会見の場で実証された。HALは装着することで、身体が衰えて思うように歩くことができなくなった人や身体機能に障がいのある方の歩行支援や訓練支援などができる。装着することにより、身体の機能を増幅・拡張することのできるロボットスーツなのだ。HALは、装着者の動作を支援すること、さらに身体機能が失われた際にも、運動機能を回復させることも可能になるかもしれない。

このように運動機能を少なくとも部分的に復活させることが出来れば、仕事や社会生活が向上するという点で、これは、特に対麻痺あるいは運動機能障害の患者、またさらには高齢者にとっても画期的なことである。これだけではなく、HAL は、重い荷物の上げ下げ等の重作業支援にも適用できる。イギリス ニュースメディア
HALには、自律制御システムとロボット連動システムに基づいて、人間のような動きを提供するシステムが備わっている。これは、可能な限り自然な動きができるように設計されたシステムであり、HALはこのユニークで優れたハイブリッドシステムによって制御された世界初のサイボーグ型ロボットといえるだろう。今後欧州におけるHALの活躍に注目である。(Daily Mail)


			
		

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