イギリス

三菱電機が生産20周年を迎えるスコットランドで新たな評価施設を開設


≪地元メディアの反応≫
日本の三菱電機株式会社は、スコットランド・リヴィングストン工場にて空調冷熱機器の生産20周年を迎えており、これを記念して新たな世界クラスの研究開発施設を開設し記念イベントを開催、更なるグローバル戦略拡大を見据え始めた。

この度、スコットランド・リヴィングストン工場に、住宅2棟のテストハウス(評価施設)が開設された。これは三菱電機のR&Dセンターヨーロッパがスコットランドへの移転したことに伴い建設されたものだ。これによりスコットランドは今後、卓越したレベルの施設を持つグローバル拠点の中心となっていくことが考えられる。

三菱電機はR&Dと設計・製造が一体となって現地に根ざした体制のさらなる強化を図り、欧州市場における空調冷熱事業を拡大するために、今後3年間で約2,000万ポンド(約30億円)を投入するそうだ。
イギリス ニュースメディア
開設記念イベントに参加したスコットランドのエネルギー大臣は、『ここリヴィングストンに、三菱電機が世界クラスの拠点を置くことは、スコットランドにとっては非常に素晴らしいニュースです。三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・ヨーロッパ(M-ACE)は、スコットランドの経済にかなりの貢献をしており、我々はこれを大いに歓迎しています。

また、三菱電機が我が国の排出削減目標に大きな貢献をしてもらえるよう、政府が強く、再生可能熱技術の導入をサポートしていきます。 2020年までに再生可能エネルギーからの電力供給100%というスコットランド政府の目標は、同時にスコットランドの高度な再生可能エネルギー技術を示すための試金石ともなっているのです。』と発言。

これに対し、三菱電機梅村博之担当執行役員は、『事業継続性が当社にとって最も重要な課題の一つです。私たちは環境に配慮した、高効率、高品質の製品力とサービス力で業界のリーダーになることを目指しています。これを達成するためには、エアコンと再生可能エネルギー製品における欧州供給基地として、ここリヴィングストンが非常に重要な役割を果たすことになってきます。言わば、この20周年は重要なマイルストーンとなっているわけです。』と語った。

今回開設したテストハウス(住宅型空調冷熱システム評価施設)は、イギリスで最も標準的な戸建て住宅仕様となっており、ヒートポンプ関連製品の実環境での運用特性、輻射空調の快適性などの評価に活用することにより、欧州での空調ニーズを把握して、欧州市場に適応したゼロエミッションハウスの実現に貢献する製品開発がさらにこれから加速していく事となるだろう。(allmediascotland.com)


			
		

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