イギリス

日本のベンチャー・ファンドがHailo Network Holdingsへ投資


 ≪地元メディアの反応≫
昨年、日本のKDDI株式会社(以下:KDDI)とグローバル・ブレインにより、運用総額6,600万ドルのベンチャー・ファンドが誕生した。「KDDI Open Innovation Fund」と言い、このコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)はロンドンのタクシー用アプリを開発するベンチャ-企業Hailo Network Holdings(以下:Hailo)に投資することを発表したという。
イギリス ニュースメディアこのアプリは、ユーザーがスマートフォンを通して周囲の利用可能なタクシーを探し呼び出すことが出来る。ユーザーは簡単な操作で、ライセンスタクシーを利用でき、またドライバー側も乗客を探す手間が省けるため、より効率的に多くの乗客を得られる。
少なくともロンドンだけで10,000台タクシーとのネットワークがあり、Hailoの成功はタクシー業界についての豊富な知識から生まれたと言える。そのアプリは3人の起業家と3人のタクシー運転手によって開発された。

ロンドン名物で歴史がある黒塗りタクシーだが、ここ数年は苦境に立たされており、破綻する企業もしばしばあった。そんな中、利用客にもドライバーにもありがたいこのアプリは大変画期的な商品と言えるだろう。
そのアプリケーションは便利で有益なだけには留まらず、今後は急速にグローバル展開を行なう計画で、2013年からはダブリン・トロント・シカゴ・ボストン・東京で利用が可能になるという。

アジアの展開に関しては、全面的にKDDIとグローバル・ブレインとのベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」がHailoと協力して行っていく予定だ。
KDDIとグローバル・ブレインは、更にHailoの企業価値を高めるべく、サポートを強化していく方針だという。

今現在Hailoは、Skype創業者が立ち上げたベンチャーキャピタルのAtomicoからも、50万ドルあまりを調達している。また、ニューヨークではマンハッタンの最も大きいテクノロジーベンチャーキャピタル企業に支援され、アプリのリリースを行なうという。

各国の投資家や企業が大きな注目を寄せる”タクシーアプリ”は、多くの支援を受け、急速に世界に普及していくことが予想される。
(e27)


			
		

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