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日本の謎解きイベント“リアル脱出ゲーム”が台湾参入


≪地元メディアの反応≫
人々は、コントローラーを使って操作したり携帯電話のボタンを押しながらゲームをプレイすることに疲れたのだろうか。
台湾ではリアリティゲームへの注目が一気に高まりつつある。

日本のイベント制作会社であり、“リアル脱出ゲーム”の創設者である株式会社SCRAP(以下:SCRAP)は、台湾企業の[comma,comma] production(以下:comma,comma)と協力して台湾でリアル脱出ゲームを開催する。

リアル脱出ゲームとは参加型のリアリティゲームだ。
参加者は自分の想像力と洞察力を発揮し、手がかりを見つけ出して密室からの脱出方法を探す。

このイベントは室內だけではなく遊園地も、或る意味での大きな密室として使用している。
プレイヤーたちは遊園地内に隠されたヒントを探し出して謎を解く必要がある。最も早く遊園地から脱出できたプレイヤーが優勝者である。
そのヒントは至る所に隠されている可能性があり、例えば観覧車の最上部に隠されている場合もある。園内で放送される音楽までもがヒントだ。
制限時間90分の内に、プレイヤーは独自で行動することも他のプレイヤーと協力することもできる。
ちなみに、脱出に失敗しても閉じ込められる心配はない。
中国 海外進出リアリティゲームを台湾に初めて導入するcomma,commaは、台湾の人々に合った内容に作り変えた。
いくつかのイベントは、台湾で人気のある日本のアニメと提携している。“新世紀エヴァンゲリオン”をモチーフとした際には、遊園地を貸し切った。悪役である使徒がプレイヤーのスペースを侵食していくという内容で、プレイヤーは度重なる試練をクリアして脱出しなければならない。
今後は、名探偵コナンや金田一少年の事件簿などのアニメと提携したイベントも開催する。

SCRAPの創設者は、リアリティゲームについて「プレイヤーがゲームを通じて異なる視点から世界を眺め、日常生活においても目新しくて面白いことを見つけることができるようになって欲しい。」と述べる。

日本の参加者たちはあくまでもイベントとしてリアル脱出ゲームを楽しむ反面、台湾の参加者の大半は試験でも受けるような心構えで「命掛けでも脱出するゲームに勝つ」と、彼らは述べる。
日本とは異なり、台湾の人々は自分を物語の環境に溶け込ませてゲームを楽しむ傾向が強いようだ。

ここ最近、類似したリアリティゲームが次々と登場し、台湾の各地で開催されている。Facebookでは関連情報をまとめた有志のグループも存在するほどの人気ぶりだ。
comma,commaによると、リアル脱出ゲームに参加したプレイヤーがその後、自分自身で同じようなイベントを開催しているという。テーマは様々であるが、全体的な方向性は類似ている。
また、これに対してSCRAPとcomma,commaは楽しんで見守っており、更に台湾でリアル脱出ゲームの魅力が広まることを願っているとのことだ。

SCRAPとcomma,commaが出会った当時には、まだ台湾でこのようなイベントは存在していなかったという。
リアリティゲームの先駆者として注目を集めるSCRAPは、シンガポールや韓国、アメリカでもイベントを開催しグローバルな動きを見せている。今後、世界中でこのゲームは広まりをみせるだろうか。SCRAPの動きに注目していきたい。(NOWnews)


			
		

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