中国

不況知らずの化粧品業界、資生堂中国は?


 ≪地元メディアの反応≫
化粧品業界は経済不況の傾向に反するといわれているが、中国で化粧品メーカーが笑みを浮かべている理由はそこにあるのだろうか。

国家統計局によると、今年10ヶ月の中国の化粧品売上高は、去年の同時期より16.5%上昇し、総売上高は1,077億元であった(172.8億ドル、134.4億ユーロ)。

上海に拠点を置くチャイナ・マーケット・リサーチ・グループの王佳俊氏は「マーケットはまた成長しているが、去年より少し遅い」と述べた。

中国 海外進出
中国における化粧品販売の支柱である資生堂は、中国に進出してきてから31年になる。資生堂は中国マーケットに参入した最初の海外化粧品メーカーであり、様々な層の消費者にあわせて、数十元から5,000元ほどの多様な商品を取り揃えている。

去年、資生堂は「Pure&Mild」ブランド製品専門のECサイトを開設した。さらに今年の頭には、同ブランドの淘宝網(タオバオワン。中国のECサイトの最大手)での販売を開始した。

王氏によると、「ネット販売は、その販売額は小さいが最も成長が早い分野である。強い販売チャネルが必要で、自分でECサイトを経営するのも良いが、Tmallや360buyといった大手のECショッピングモールに通じることも良い。」とのことだ。

市場動向の流れに乗って、2004年から、資生堂中国の売上高は毎年2桁で増加している。

資生堂中国の広報を勤める楊艶氏は「現在、全世界に展開する資生堂事業の10%以上を中国が占めている」と語った。
中国 海外進出
2004年から、資生堂は低階層都市で人気のある化粧品専門店に販売チャネルを拡張。主な取り扱いブランドは「Urara」と「Pure&Mild」とし、これまでに、5,900以上もの店舗と販売契約を結んでいる。

「我々は、小さな都市のお客様のサポートがより便利になることを目指している。ブランドの起源にかかわらず、ブランドを成功へ導く重要な鍵は、販売チャネル戦略だと考えている。現状、セフォラなど大手ブランドの大部分は未だに百貨店の中の小売店での販売にとどまっている。」と楊氏は語った。(CHINA DAILY USA)


			
		

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