※タイムラインが表示されない場合は、Facebookにログインしてからご覧ください。
中国
大塚製薬、中国の3工場拡張で、需要が高まる点滴用輸液の生産量を3倍に拡充
≪地元メディアの反応≫
日本の大手製薬会社「Otsuka Holding Co.,Ltd.(大塚ホールディングス)」の中国法人「China Otsuka Pharmaceutical Co.,Ltd.(中国大塚製薬)」は、中国市場の需要増大に対応して自社工場を拡張し、患者向けの高品質な栄養補給剤の製造販売を強化することを決めた。
10億元(約193億円)を投じて拡張されるのは、政府直轄市であるTianjin(天津市)の工場の他、Liaoning Province(遼寧省)のDalian(大連市)工場、Guangdong Province(広東省)のShunde(順徳区)工場の3工場で、それぞれに輸液の生産ラインを新たに設置し、生産能力を拡充する。
これによって生産能力は現在の約3倍に相当する年間6億7,000万本と日本の生産能力を上回る規模に高める。同社のスポークスマンHideki Shirai氏は昨日、本紙の取材に対し、必要なら投資をさらに増額して需要に応えたいと語った。
Shirai氏はまた、中国大塚製薬が営業要員を現行の300人から500人に増員し、2019年までに中国での輸液売上を31億元(約600億円)に伸ばすことを目指すと明言した。日本の滅菌技術などを活かした製品の供給を増やして、高度医療を提供する大規模病院への導入を増やす計画だ。
プラスティックボトルかソフトバッグに詰められた輸液は、患者に十分な水分と栄養素を与えるため、生理食塩水やブドウ糖に栄養素や薬剤を加え、点滴で静脈内に投与する注射剤。大塚グループの「大塚製薬工場」は輸液分野で日本を代表する企業だ。
大規模病院でも臨床栄養領域で十分な医療が提供できていない我が国の現状では、高カロリー輸液を含め用途に合わせて多品種が用意された輸液は、初期治療から回復促進までの医療効果を高め、結果的に医療コストを抑えるものとして需要が高まっている。
中国大塚製薬が今回の投資によって中国国内で十分な量の輸液を製造できるようになる意味は大きい。
(SOURCE:ShanghaiDaily「trans by shimamori 」)