中国

日本のスーパー大手のマルエツが中国参入を決定


 ≪地元メディアの反応≫

日本の食品スーパー大手のマルエツは、中国の家電量販最大手で小売業2位の蘇寧電器集団(江蘇省)との合弁で、中国本土に参入すると発表した。今年2013年から出店を開始し、2017年度をめどに100店、年間売上高約700億円を目指すという。中国の大都市部を中心に約1,700店を構える蘇寧電器のネットワークを活用して、効率的に中国で事業基盤を築く見通しだ。
中国 海外進出2012年9月には、まず香港にて合弁会社「丸悦(香港)公司」を設立させている。資本金は約20億円で、うち、マルエツが7割、蘇寧電器グループが3割を出資している。満を持して先月9月末、大型複合商業施設「無錫蘇寧プラザ」(江蘇省無錫市)に第1号店をオープンさせた。売り場面積は2000㎡弱で、日本からの輸入品も含めて2万~3万点の品ぞろえを用意している。

マルエツは売り場面積2,000~3,000㎡規模で、高級スーパーの「リンコス」、同規模の通常スーパー「マルエツ」、300㎡前後の小型店「マルエツプチ」の3つの業態で展開する。2013~2017年度に計100億円程度を投じ、蘇寧の商業施設内や周辺の立地条件に応じた業態で計100店を出す方針。2017年度に海外の売上高比率と営業利益比率を2割まで高めたい考えだ。

またマルエツは蘇寧傘下のラオックスとも提携し、日本で商品の相互供給を本格化する。 中国ではイオンやイトーヨーカ堂、イズミヤなどが総合スーパーや百貨店を出店している。マルエツはスピードと投資効率を重視。中国600都市に店舗網があり、年数百の新規出店を目指している蘇寧の戦略に乗ることを選択した。とりわけ蘇寧は日本人や富裕層が多い上海や江蘇省に店舗を多く持ち、マルエツにとっても出店しやすい。

マルエツは出店以外にも蘇寧の家電量販店向けに食料品などを提供することも検討。家電と多様な食品を売る「複合店」の開発も共同で進める。さらに蘇寧が力を入れるインターネット通販向けにも日本の飲食料品を提供する方針だ。マルエツの中国進出、成功の鍵を握るのは蘇寧電器グループとの共同戦略にありそうだ。
(北京商报)


			
		

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