ブラジル

日本のキリンビールがブラジルのビール市場におけるシェア拡大を狙う


≪地元メディアの反応≫
リオデジャネイロにある日本の大手ビール会社であるキリンビール株式会社(以下キリン)のブラジル支社管理者は、同社製品”Devassaビール”によって成長を遂げたことを受け、南アメリカの国々での更なる市場シェアを拡大させる予定だという。

市場調査チームのチーフであるMaria Inez Murad氏は、リオデジャネイロのカーニバルに向けた、新しい“Devassaガール(Devassaビールのイメージモデル)”についてのプレゼンテーションで、キリンの製品は非常に大きな可能性を持っていると語った。
注目の集まっているこの機会に「キリンの既存ブランドを成長させるチャンス」とも考えられるが、Murad氏は「他企業の製品を買収する可能性もある」と記者会見で述べた。
ブラジル ニュースメディア
ブラジルのキリンはDevassa・Cintraブランドを含むビール、そして、SchinブランドでのソフトドリンクおよびFruthosブランドのジュース製品を生産している。
Murad氏は、同社の2013年の目標はブラジルの飲み物市場で地位を固めることであると述べた。キリンは、今後ブラジルで10の醸造元を設立するつもりだという。現在のところすでに30の醸造元を所有しており、そのうちの五つは2012年に設立されたばかりだ。このことからもキリンの市場シェア拡大へ、攻めの姿勢が伺える。

2011年8月にこの会社は39.5億レアル(当時の為替レートで約29.4億ドル)でブラジル醸造元Schincariolの株の管理権を得ている。

以前DevassaビールのCMが大変話題となったが、今後また新たな話題を作り出せるだろうか。どのような戦略でブラジル、および南アメリカの国々での地位を築いていくのか、キリンの動向に注目していきたい。(Latin American Herald Tribune)


			
		

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